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黒部班
67期 後藤
皆さんこんにちは67期の後藤です。今年の夏合宿は毎秒が思い出になるほど濃密なもので、5年くらいの年月が経ったと錯覚するほどの一週間でした。それゆえになにを書くかとても悩みました。書き下手ですが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
さて、夏合宿の思い出はと聞かれてぱっと思いつくことは、下界最後のお昼ご飯を食べた海鮮屋さんの「いっかく」です。樹さんが偶然引き当てたお店でしたが、完全な神引きでした。見るだけでおいしい十貫のお寿司は、まるで宝石で、飲み込んでしまうことが名残惜しいほどおいしかったです。もちろん、みんなのテンション爆上がりです。西室が雲に「めちゃくちゃいい雲!なにがいいって形がいい!」って感動するほど爆上げでした。確かに「いっかく」後は目に入るものすべてが輝いて見え、食の力とはここまですごいのかと大感激しました。夏合宿が神回になることを決定した一食でした。
次に思いつくのは西鎌尾根で道を間違えたことです。間違った道をゴリ押しで進もうにも前門の崖後門の砂利急斜面だったため、砂利急斜面を引き返すしかないという状況に陥りました。簡単に滑って死ねる状況に体が固まっていると、同じ窮地にいるにも関わらず得能さんが気にかけてくれて、急斜面での身のこなしを教えてくれました。本当に「先達はあらまほしきことなり」だと思いました。そんなこともあって全て登り終えた時は生きている喜びをふつふつと感じ全身が熱くなりました。もうあんな死地は御免被りたいのですが、全身のあの感覚はもう一度味わいたいと少し思ってしまいます。
最後に、黒部班の皆さんここに書ききれない多くの思い出をありがとうございました。
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